「カピタン・アラトリステ」シリーズと映画「アラトリステ」の背景知識と翻訳裏話


by KATO Kosei Ph.D
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終わりましたよ

 今日、5巻も全部終わりました。あとは校正作業を残すのみ。漸くこの儲からない仕事を上げることが出来て、胸を撫で下ろしています。

 次はお金になる仕事がしたいです。
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by waka_moana | 2007-08-30 17:43 | 翻訳作業

朝チュンでちょっと安心

 5巻10章に入ってます。いよいよイニゴくんが彼女と・・・のはずだったんですが、朝チュンだったので助かりました。エロ小説とかあまり読まないんで、そちら方面のボキャブラリーが足りてないんす。

 話変わって9月の21日・22日は京阪神に遠征します。仕事じゃなくて遊びです。その頃には当然5巻も全部終わってますしね。
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by waka_moana | 2007-08-18 23:28 | 翻訳作業

ファンのため。

 毎日暑い日が続きますな。今日から9章に入ってます。7時前には起きて、8時前には作業に取りかかってましたよ。なんたる勤勉さ。でもきっとお盆も休めないのでしょう・・・(涙)

 話変わってファンの話。うるさいんですよ最近。静かなのは起動してから数分間だけですよ。私自身は必要無くても、ファンのあまりのうるささにやむなく冷房を入れている今日この頃です。

 9章ではイニゴくんがオリバーレス伯公爵に口答えなんかしちゃってます。
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by waka_moana | 2007-08-08 10:13 | 翻訳作業

空前にして絶後の光景

 今日、用事があって近所の図書館に立ち寄ったら、「アラトリステ」が1巻から4巻まで全部貸し出し中でした。こんな光景は初めて見ました。夏休みだから、ですかねえ?

 回転率が悪いんで廃棄されたかと思った。
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by waka_moana | 2007-08-06 22:25 | 余談

男のレーティング

 5巻8章もうすぐ終わります。クライマックスの舞台となるのはマドリードではなくエル・エスコリアル宮殿。マドリからちょっと西に行ったところにある、超巨大修道院兼宮殿ですね。主要な登場人物が8章と9章でエル・エスコリアル宮殿に集結することになります。

 いよいよ大団円が見えてきたところで、5巻での皆さんの活躍の度合いを軽くご紹介。

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by waka_moana | 2007-08-05 22:46 | 余談
 朝日新聞社の論壇誌『論座』の第二特集が「深化する翻訳」というタイトルだったので、ざっと眺めてみました。

 目次は以下の通り。

なぜいま新訳なのか:中島美奈 編集部

村上春樹訳の繊細さと過剰さ:中条省平 フランス文学者、学習院大学教授

翻訳とは忠実さの芸術である:加藤晴久 東京大学・恵泉女学園大学名誉教授

言語学は翻訳の役に立つか:池上嘉彦 昭和女子大学教授

言葉の「わからなさ」と向かい合う:佐藤健二 東京大学教授

翻訳と教養をめぐる「怪物」対談「文化的背景を伝えきれますか」「笑いに限っては99%できます」

村上陽一郎 国際基督教大学教授
柳瀬尚紀 英文学者、翻訳家

インタビュー 1 言葉の裏にある概念を伝えたい 『国富論』『自由論』の 新訳にあたって:山岡洋一 翻訳家

インタビュー 2 訳文は耳で書く 英語の達人・ベック先生に聞く:別宮貞徳 翻訳家

インタビュー 3 大先生の訳をありがたがる時代ではない 翻訳論の立場から:柳父 章 評論家

 全部を読んだわけじゃないんですが、何かこう・・・・・何ていうんでしょうかねえ。フェラーリとポルシェとランボルギーニだけ採り上げて自動車を論じているような感じですね。だって翻訳っつったら市場規模で言えば産業翻訳>>>>>>>>>>文芸翻訳ですからね。文芸翻訳だけが翻訳だと思っている先生方ばかり集めて手柄自慢と他人の粗探し(+太鼓持ち)大会をされてもなあと。

 最初の中条さんの文章はただの村上春樹ヨイショだし(読んでいて臀部が痒くなってくるくらいに)、二番目の加藤さんの主張は「翻訳家たるものその言語で同僚の外国人教員と闊達に議論出来なければならない」って、翻訳家=大学教員すか、良い時代に人生を過ごされましたねとしか申し上げようがない。まあ私も英語ならそれなりに会話出来ますけど、それも相手がゆっくり喋ってくれた場合に限りますね。結構言葉に詰まることも多いですし。村上・柳瀬対談も自慢話と他人の粗探しに終始していて、あまり気分の良いもんじゃなかったですね。

 もちろん私だって、これまで自分の手がけた文芸翻訳に関して言えば、あの時点であれ以上の質の翻訳が出来る日本人なんか居なかったって思ってますし、公言もしますけど、でも文芸翻訳ってそれが行われる時代と切り離して考えられないとも思いますからね。『ライオンと魔女』でエドムンドが魔女から貰うお菓子をターキッシュ・デライトからプリンに変えた現在の邦訳だって、当時はそれなりの意味があったんでしょう。私の翻訳技術もブロードバンド時代でなければ成立しない部分が大きいですし、今の時代に合った文体で出力しているわけです。例えば「アラトリステ」そのものは漢文にだって擬古文にだって翻訳可能ですけれども、今の時代に二葉亭四迷みたいな文体で「アラトリステ」を訳したってしょうがないですよね。

 文体だけじゃないです。「アラトリステ」の日本語版が日本語世界の中で置かれる位置だって重要です。「アラトリステ」が日本で売られているのは「純文学と大衆文学」という古い二項対立図式が有効な時代ではなく、ラノベ(ライトノベル)が文芸評論の真面目な対象として成立しているような時代です。その中でどんな読者を想定して訳文を作るか。その辺まで考えないといけない。ご存じのようにレベルテの旦那は作中の随所に社会批判を入れて来ていますが、あれをどういった文体で訳すかは特に悩むところなんですよ。

 ラノベとして訳すのであれば原文を直訳して、そっから4割引きくらいで平易な文章にしちゃうでしょう。でも今回はそうなっていません。私は「アラトリステ」の日本における読者を「純文学や古典も読みこなせるが大衆文学を抵抗無く多読する人々」と想定していますから、あの辺は少々難しくても理解して貰えると考えています。だからレベルテの旦那の社会批判部分は学術論文に近い文体でやる。活劇部分はチャンバラ小説文体でやる。苦手なのはラブシーンとSEXシーンなんですが(最近イニゴくんがお盛んなんで困ります実際)、その辺はまあ下訳のリズムを整える程度で勘弁してもらって(笑)。

 まあでもね。別の人がやったら全然違うもんになるんだろうし、それはそれで良いんじゃないかと思います。文芸翻訳って巡り合わせですからね。やりたくても翻訳権取れなかったり先に訳されてたら出版出来ませんから。他人の誤訳を見つけて鬼の首でも取ったようにマスメディアで叩くってのは、はしたないですね。ええ。字幕翻訳の某大家くらいの寡占状況だったら叩かれてもしょうがないかとは思いますが。

追記:佐藤健二さんや別宮さんの部分は結構良かったです。
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by waka_moana | 2007-08-02 22:23 | 翻訳作業

発売延期なんですか?

 5巻の発売予定が延期されたらしいですね。最初の予定はいつだったんでしょうか? いや、本当にもう毎日ずっとやってるんですよ。全く怠けてないです。というか夏休み欲しいです。もう1月からず~~~~~~~~~っとホクレアとアラトリステ(と妻の出産)の波状攻撃でまとまった休みが取れてないんですよ(涙)。

 今アラトリステはうちでは8章の真ん中辺。全部で11章+エピローグ、しかも各章の平均ボリュームは史上最大級。1巻の倍くらいになるんじゃないですかね、1冊で。

 お話の方はもう疾風怒濤です。●●●の汚名を着せられて地下に潜伏した隊長、マラテスタ師匠は師匠で意外な一面を披露し、イニゴくんは隊長の為に豪雨のマドリードを駆け回っております。お待ちいただいただけの価値は絶対ありますよ。
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by waka_moana | 2007-08-01 17:50 | 翻訳作業