プラド美術館展を案内してきました

昨日は教え子たちを連れて西洋美術館のプラド美術館展に行ってきました。




一人、絵画芸術がどうにもわからないという者がいたので、昨日はゼロから入門する人のためのツアー。
事前にオリジナルの3000字ほどの資料を配布した上で、入場前にカフェで1時間ほど時代背景解説。

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会場内ではグループチャットで解説とコメント共有という3段構えで、


「絵がわからない」


という苦手感を退治しました。


「どうだった?」

「面白かったです!」


よっしゃあ。


「久しぶりに講義聞けて楽しかったです」


4年ぶりか5年ぶりだもんな。


「加藤先生に世界史習いたかった」


ごめん、教免持ってないわ。


彼女たちはクラシック音楽にはそれなりに通じていたので、この時代(宗教改革VS対抗宗教改革)のカトリックとプロテスタントの違いを説明するのに、双方の教会音楽の違いを、パレストリーナとバッハやヘンデルをスマホで再生して理解してもらったり。もちろん、そのためにヘッドホンと延長ケーブルも持参したり。

トニック、サブドミナント、ドミナントの和声を説明して機能和声音楽とは何かを教えたり。


昨日のプレイリストはちなみに


<カトリックの音楽>

  • 1) 枝の主日のアンティフォナ:ホサナ(詩篇23)
  • 2) ミサ通常文:キリエ
  • 3) グロリア
  • 4) ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ:ミサ・ブレヴィス キリエ/グロリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイI/アニュス・デイII


<プロテスタントの音楽>

  • 1) J.S.バッハ:カンタータ140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」より「レチタティーヴォ 彼は来たる、まことに来たる」
  • 2) 同「アリア いつ来ますや、我が救いの君」
  • 3) 同「レチタティーヴォ さらば我がもとに入れ」
  • 4) 同「コラール グローリアの讃め歌 汝に上がれ」
  • 5) J.S.バッハ:カンタータ147番「心と口と行いと生活で」より「アリア 助け給えイエスよ われもまた汝を言い表し」
  • 6) ヘンデル:メサイアより「第4曲 かくて主の栄光はあらわれ」
  • 7) 同「第16曲 おおシオンの娘よ、おおいに喜べ」
  • 8) 同「第17曲 主は羊飼いのごとくその群れをやしない」
  • 9) J.S.バッハ「マタイ受難曲 第17曲 コラール 我はここなる汝のみもとに留まらん」


そうそう、会場内でのグルチャコメント弾幕には新しい可能性を感じましたね。

私からは解説、参加者からは自由な感想がリアルタイムで絵の前で飛び交うんです。

オーディオコメンタリーより面白いんじゃないかな。


みんな就職して働いているんですが、普段の生活が仕事しかないぶん、こういう世界への渇望も強まっているようです。

今月はあと1回、来月にも1回、既に「かとう(元)先生と行く美術展ツアー」の開催が決まっています。


お土産はもちろん、ベラスケス作「軍神マルス」の書類フォルダーです。

「アラトリステ」ではこのモデル役をディエゴ・アラトリステが務めたことになっていました。


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by waka_moana | 2018-05-02 08:37 | 文化